よく聞く激辛食材の特徴とデスソースの誕生秘話について

コラム

激辛ブームが起こるはるかに前から激辛の食材はありました。皆さんは激辛と聞けば何を思い出されるでしょうか?ここでは唐辛子、ハバネロ、ブート・ジョロキアの辛さなどの特徴、さらにデスソースの辛さや誕生秘話について調べてみましょう。

唐辛子が辛い理由とは?

唐辛子が辛い理由は、簡単に言うと唐辛子には辛味成分のカプサイシンが含まれているからです。

唐辛子が辛い理由に、実はもっと本質的な理由があります。それは自らの子孫を残すため動物に食べられないためです。生物学的に唐辛子は辛くなったのです。

人間も同じですが動物もまずいものは食べません。唐辛子が辛いことが分かると動物は敬遠し、口にしなくなります。その結果、唐辛子の種は残り、子孫を残すことができるのです。

ただ動物の中でも鳥類は辛さを一切感じないとされています。それは鳥類に食べてもらって種をできるだけ広範囲にばらまいて欲しいからです。歯の無い鳥類なら唐辛子を食べても種はそのまま糞となって出てきます。鳥類にもっと食べてもらうようにカプサイシンの量を増やして唐辛子は辛くなってきたのです。

ハバネロの産地や味の特徴について

ハバネロは、世界一辛いとされる唐辛子の一種で、近年までギネスにも登録されていました。

ハバネロの主な産地は、メキシコのユカタン半島ですが、ブラジルやアメリカ、コスタリカなどの南米地域の他、日本でも少し栽培されています。

収穫時期は基本的に夏で、花が咲いてから2週間以上経ったものに旨味が詰まっているとされています。

ハバネロは通常の唐辛子に比べる辛さは強烈ですが、柑橘系のフルーティーな香りがするのが特徴です。

また、一般的な唐辛子と比べて流通量が少ないということから30gで約300円前後と高めの値段で販売されています。

ハバネロは辛いというだけではなく身体に嬉しい効果もあります。例えば、夏に辛いものを食べてスタミナをつけるという話を聞きますが、これにはちゃんとした理由があります。

ハバネロに含まれるカプサイシンという成分が口や胃を刺激して、唾液を分泌し食欲増進に繋がるのです。

ブート・ジョロキアの産地や歴史について

ブート・ジョロキアとは北インドおよびバングラデシュ産のトウガラシ属の品種の一つです。「チベット唐辛子」という意味で、アメリカではゴースト・チリやゴースト・ペッパーと呼ばれることもあります。

辛い唐辛子と言えばハバネロが思い起こされる方がいますが、ブート・ジョロキアの辛さは何とハバネロの約10倍もあります。2007年には世界一辛い唐辛子としてギネス世界記録に登録されたこともあります。

その辛さは素手で触るだけでも痛みが走ると言われるほどで、生で食べるのはおすすめできません。

しかしその強烈な辛さは韓国料理やインド料理と相性は抜群です。量を間違えなければ、料理に突き抜けるような鮮烈さをプラスしてくれます。

ブート・ジョロキアの辛さとは?

唐辛子に含まれる辛味成分カプサイシンの割合を示す単位にスコヴィル値(SHU)があります。よれによるとブート・ジョロキアは100万SHU前後になります。これだけでは分かりませんが、この辛さはタバスコの1500倍以上、ハバネロの5倍以上となります。

手で触れただけでも丸一日熱に苦しみますが、口にすれば辛さだけでなく激痛や燃えるような熱さが喉や胃にまで伝わります。気化したものを吸引しただけでも、鼻や喉、肺に変調をきたす可能性があります。

デスソースの誕生の経緯や製造元について

デスソースは、アメリカのニュージャージー州に本社があるソース会社が「ブレア」ブランドで発売しているソースです。

1990年代にバーテンダーをしていたブレア・ラザーが、閉店時間を過ぎてもなかなか退店しない客に対して、「これを完食できたら店に残って遊んでもよい」と言い、激辛のチキンウィングを出したのが始まりでした。

次第に噂が広まり、チキンウィングの完食チャレンジのために店を訪れる客が現れたことで、ブレアも更に辛いソースを作り出し「これを完食したらチキンは無料」というチャレンジ企画を始めるようになりました。

ブレアは、商売になることを確信し、1994年に激辛ソース工場を設立しました。限定版として発売された「ブレア氏の午前2時」は瞬く間に完売するほどの人気でした。そして量産品が欲しいという激辛ファンの要望に応え、デスソースが発売されました。

よく聞く激辛食材の特徴とデスソースの誕生秘話について

唐辛子などが辛いのは科学的にはカプサイシンという辛み成分が含まれているからです。しかし唐辛子が辛いのは生物学的には「種の保存」というところに行きつきます。ハバネロも辛さには定評がある唐辛子の一種です。さらに辛いものにブート・ジョロキアがあります。これはハバネロの約10倍の辛さがあります。デスソースが誕生したのは、バーテンダーのゲーム感覚という経緯があるというのは面白い話です。さてテングとブレアーズのコラボ商品である「ビーフステーキジャーキー激辛」は、厳選肉を使った歯ごたえあるビーフジャーキーです。サドンデスソースを加えたこの一品は、辛さだけでなく、旨みも追求したビーフジャーキーに仕上がっています。辛いのが苦手だという方も一度挑戦してみて下さい。

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