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BROOKSIDE

ソムリエが語るチョコレートとお酒・料理の意外なペアリング

Tomohito Tanaka 田中智人
1974年、神奈川県生まれ。調理師専門学校卒業後、奈良県内のレストランでサービススタッフとして従事し、サービスとワインの基本を学ぶ。横浜ベイシェラトンホテルアンドタワーズにてソムリエとして働いたのち、2004年に「オー・グー・ドゥ・ジュール・メルヴェイユ」(東京・日本橋)の支配人に。新店舗の立ち上げ等にもかかわり、さまざまな経験を積む。2014年の「ラペ」オープンに際し、支配人に就任する。

チョコとお酒はすごく身近な存在

──チョコレートのペアリングってちょっと意外な感じです


田中:我々フレンチの世界でいうとチョコレートケーキ(チョコレート)に合うお酒っていうのは結構あります。代表的なもので言うとバニルスっていうフランスの南西部のちょっとアルコールの高い赤ワインなんですけども、それとチョコレートっていうのはソムリエのテキストにものるようなぐらいの王道の組み合わせですね。
あとはオレンジの蒸留酒などフルーツのリキュールとか蒸留酒っていうのはすごくチョコレートと相性が良い組み合わせです。チョコレートとフルーツの組み合わせで言えば、ブルックサイドのドライフルーツと共通しますね。
ですからチョコレートとお酒というのはとても相性が良い組み合わせ存在なんです。
個人的には以前からチョコレートとビールを合わせて飲むのがすごく好きですね。ちょっと変わってるって言われますけど。

複雑味のあるものと相性が良い

──お酒が飲めない方はどんな楽しみ方がありますか?


田中:ノンアルコールであればミルクチョコレートとカフェオレとかが王道ですね。
意外なところだとコーラと濃いドライフルーツ系の相性もいいです。
チョコレートとの組み合わせは意外と感じられるかもしれませんが、コーラはスパイスを使って作る飲み物なので案外合うんですよ。ちょっと強い炭酸でスパイスを感じるもの、そういう意味でジンジャーエールなどと合わせるのもいいですね。
複雑味のあるスムージーなどもこういうチョコレートとは相性が良いと思います。


──ブルックサイドはドライフルーツのほかにもナッツとの組み合わせがあります。


田中:やはりナッツもドライフルーツ同様、チョコレートとの相性が良いんですよね。ナッツ単体だとどうしても単調な味になりますが、そこにチョコレートの甘味やビターな味わいが重なると味に深みが増しますよね。

お客様の面白い!を目指して

──ドリンクペアリング以外のおすすめを教えてください。


田中:フルーツとフォアグラですね。味わいの深みに甘いフルーツとの相性が良いのでフレンチではよくある組み合わせです。お店では、フォアグラ、フルーツ、カカオを合わせる事も有りますので、フォアグラとブルックサイドを合わせることで面白いアンサンブルが生まれると思います。


──フォアグラとブルックサイドとは!想像もつきませんでした。


田中:私たちが料理やワインを提供してお客様から「こういう組み合わせもあるんだね!面白い!」と喜んでいただく、そしてまたご来店いただけることが一番の嬉しさでもあります。
これからもフランス料理自体がこんなに楽しいものなんだって思って頂けるようにチャレンジしていきたいと思います。

La Paix

住所東京都中央区日本橋室町1-9-4 B1F
TEL050-3196-2390
客席20席 半個室有り
営業日Lunch 11:30~12:30(LO)14:30(クローズ)
Dinner 18:00~19:30(LO)22:00(クローズ)
定休日木曜日(不定期で月2回休み有り)