凡そ40年前、ポーランド国営企業が、輸出マーケット向けに開発した野菜や果実加工品のブランド“クラカス”。中央ヨーロッパ特有のザワークラウトやピクルスが主力製品です。現在は民営化され、ポーランド最大手の食品メーカーであるAgros Novaの主要ブランドとなっています。 さすが国営企業が立ち上げた製品、ポーランド建国の伝説的人物Krakusをブランド名とし世界の市場へアピール、現在25カ国へ輸出しています。特に北米や英国でその伝統的な味と品質が認められ、最近では未だホームメードが一般的なポーランド国内市場に於いてもシェアを拡大しています。
主力製品の「ザワークラウト」は、キャベツと塩を使って自然発酵させた漬け物です。
「ザワークラウト」(ドイツ語;酸っぱいキャベツの意味)は、ドイツや隣接するフランスのアルザス地方でもよく作られているようです。
塩は、最も基本的な調味料として人間には欠かす事の出来ない物質ですが、古くから食品の加工や保存に利用されてきました。また、塩は脱水及び浸透圧の作用によって食品中の水分を吸収し、代わりに塩分を浸透させて細菌の繁殖を抑制したりもします。
ザワークラウトは、キャベツと塩だけを使った保存食として15~6世紀頃から今に伝わっています。
一方、ピクルスは「酢を使った漬けもの」です。
酢は果実などがアルコール発酵して酒となり、その酒がさらに菌の働きで発酵して出来たもので、強い殺菌力と防腐力があります。また、味付けのために野菜と組み合わせて使うスパイスの刺激性のある香味は食中毒や食べ物の腐敗を防ぐ効果が有ります。このような効能のある酢とスパイスを一緒に使う事によって防腐効果と保存性を高めているのです。

これらの写真は、弊社がクラカスの商品を輸入し始めた頃のパンフレットから転載をしました。
当時から、ピクルスの缶詰がありましたが、パッケージデザインや写真表現など、実に「時代」を感じさせる雰囲気にあふれています。 今から、約40年前の1970年代と言えば、ポーランドは東西冷戦の真っ只中で社会主義体制下にあり、国営企業だった訳ですが 自国の農産物の普及に関しては、体制に関係なく積極的だったのかもしれません。
ポーランドは今、国土面積のうち農地の占める面積は約42%あり、 近隣のヨーロッパ諸国にも農産物を積極的に輸出しています。









